Arduino+FM音源で遊ぶ(基板発注+チップ入手編)

うーむ、ブログが亀ペースで制作のスピードに全然追いついていません。気を取り直していきましょう。

初めての基板発注

ボード設計もほぼ完了という訳で、最終的なガーバーデータをチェックする為あちこちのサイトを巡回していたのですが、色々な所で目にしたのがこちらの中国にある PCBCART – Professional China Prototype PCB Manufacturer という業者です。地理的に近いこともあって最終的な納期がかなり早くなるというのが決め手となりPCBCARTへ鞍替えすることにしました。それとOLIMEXはユーロ決済になってからというもの、激安というほどでもなくなりアマチュア基板外注界ではあまりメジャーな選択ではなくなっているようです。

PCBCARTの実際の使い勝手等は日本語で詳しくまとめていらっしゃる方がたくさんいますので省略しますが納期的にはこんな感じでした。ちなみに遅い方の12日コースです。

  • 9月14日(日)発注、データアップロード
  • 9月15日(月)パッドなしランドの処理方法やら割り付けやらの質問が来る、即日回答
  • 9月16日(火)OrderConfimationステータスになる
  • 9月23日(木)発送したよメールが来る
  • 9月26日(土)基板到着

対応がなかなかすばやく料金も国内の業者と比べると半額以下ですので概ね満足です。仕上がりは云々できるほど目が肥えていないのですがこんな感じで届きました。

一緒に割り付けされているのは次期トランポの自作セキュリティに使おうと設計していた12V->5V DC/DCコンバータ基板です。最初この基板に使うDC/DCを探していたところBurrBrownのDCV01に行きつき、「これって音響用OPアンプの電源が1チップ?」→「Arduinoで音モノ!」→「YM2151でしょ」の3段構成で今に至った訳です。

YM2151入手の旅

基板発注後はYM2151の入手に取りかかりました、もちろんとっくの昔に製造停止となっている石ですので、RSやDigiKeyに発注して終わりという訳には行きません。最初に一番リーズナブルな選択肢として不人気なアーケード基板から取り外すという手段を試してみました。

カプコンのクイズ殿様の野望です、2000円也。許せッ・・・!という訳でバラして半田を吸い取り、外ししてみたのですが・・・

YM2151は成功したもののYM3012は失敗・・、スマン本当にスマン殿様の野望よ。気を取り直してBプランです。アーケード基板は荒い使われ方を想定して基板が厚めでICの足ががっちり曲げてあり難しいということが分かったので、今度はジャンクでケースとボードのみでヤフオクに出ていたX68000Proにしてみました、偶然にも同じく2000円。

写真はバラし途中の物です。古いPCは恐ろしくコストがかかっているのでネジや子基板が多く分解は手間でした。そして今回は危なげなく取り外しに成功です。

実装してみる

上がってきた基板を実装してみたのがこちらです、

実装密度が低いのでスカスカな印象ですね。シールドといいつつかなりはみ出ています。次はこの基板でYM2151を鳴らす所まで書きたいと思います。

Arduino+FM音源で遊ぶ(設計編)

FakeTiltShiftねたは・・・

雨で順延しているうちに仕事の方がマスター直前になってしまい、現在週末全く休めていません!撮影に行けるようなまとまった時間とか無し!というわけで細切れ時間を利用してArduinoで遊んでみました。

Arduino+FM音源

前回のインターバルタイマがあまりにあっけなかったので少し噛みごたえのあるネタというわけで、次はこいつをArduinoに繋げて遊んでみることにしました。

FM音源のYM2151です。80年代末~90年代ごろのアーケードゲームやSHARPのパソコンX1/X68000などかなり広く使われたFM音源で、OPMと呼ばれたりもします。5V駆動でDIPなのでArduinoとの相性も良いですが、基本的にZ80等の8bitバスのCPUで制御することを前提にしているため若干複雑になっています。また独自に4Mhz程度のクロックを入力する必要があり、前回のようにユニバーサル基板のシールドにジュンフロン線で手ハンダでは安定しそうにありません。

はじめての基板外注

なので以前から気になっていたOLIMEXなどの激安基板製作会社に発注をかけてみることにしました。私はPCBE等でいきなりパターンを描いて感光基板で焼く経験しかありませんでしたのでドキドキです。

EAGLEで設計

データシートは英語版がネットに転がっているので問題はありませんが、OLIMEX発注ですとドリルサイズやパターン、シルクに至るまでかなり制限がありますので部品ライブラリから起こす必要があります。今までいきなりパターンを描いていたので、最初は苦行のように感じましたが何とか乗り切りました。回路図はこのように。

20年前のビンテージ物の石とはいえ結構な配線量で手配線とか絶対無理!って感じです。そしてパターン図はこのように。オートルーターがこんなに便利な物だとは知りませんでした。ミスも教えてくれるしもう手描きパターンには戻れませんね。

実はこのシールドを作るきっかけになったのがDACのYM3012の上にあるBurrBrownのDCV01というレギュレターでして、ワンチップしかも外付け部品無しで+5VからDACとバッファアンプに必要な+-12V電源を生成してくれます。これをDigiKeyで見つけて作ってみようと思い立ったわけです。

続きは・・

実はこのシールド完成して動作しています、かなり紆余曲折あったのでぼちぼち経緯を書いていこうかと思います